ここに書いてある情報はすべて既存の本を参考、引用しております。
気になる情報があれば、本の貸し出しもできるのでご気軽にお問合せください。
【内臓はすべて膜でつながっている。】
胸郭から下では、内臓がさまざまな紐状の筋肉と膜で保護されています。
臓器が身体の中の一定の場所に落ち着いているのは、すべてこれらのもので吊られている状態だからです。
例えば、肺を包んでいるのは横隔胸膜、縦郭筋膜、肋骨筋膜。心臓を包んでいるのは心膜ですが、呼吸筋の中心である横隔膜も、心膜と癒着しています。
膜ですべてがつながっているということは、横隔膜をフルに使ってゆったりとした呼吸ができれば、内臓系全体に良い刺激を与え、活性化できるということです。
内臓系の調子が悪い方、機能を高めたい方は深呼吸を頑張ってみましょうね。
【延命の是非】
果たして、医療は死に対して有効でしょうか。
命を延ばしさえすればいいというのであれば、確かに医療は有効です。
しかし、延びる命の質は考えなくてもいいのでしょうか。
つらく苦しい悲惨なだけの延命なら、ないほうが安らかでしょう。
長い人生の最後に、数日もしくは数週間の悲惨な時間を付け足して、どれほど意味があるのでしょうか。
そのわずかな生を放棄することは、決して命を粗末にすることではありません。
最後まで治療をあきらめないというのは、理念としては美しいですが、現実には害が多すぎます。
人間らしい尊厳を保つためには、ある種の達観と賢明さが必要だと思います。
【長生きはほどほどに】
世間では長生きを良いことのように言う人も多いですが、実際の長生きはつらく過酷なものです。
足腰が弱って好きなところにも行けず、視力が低下して本も読めず、聴力低下で音楽も聴けず、味覚が低下しておいしいものもわからず、それどころかむせて誤飲の危険が高まり、排泄機能も低下し、おしめをつけられ、風呂も毎日入れず、容貌も衰え、何の楽しみも無く、周りの世話になるばかりに生活が「長生き」の実態です。
これで認知症にでもなれればまだましですが、頭がしっかりしていると、つらい現実がすべて認識され、家族やヘルパーに世話になる心苦しさに耐えなければいけない…。
世間ではこういう「ほんとうのこと」がたくさん隠されている気がしてなりません。
【THC(歯列接触癖)】
通常リラックスして口を閉じている時は、上下の歯はあたっていないのが普通です。
ところが「THC」と言って、普段から上下の歯を持続的に接触させるのが癖になっている人がいます。
「歯があたっているくらい大したことないのでは?」と思うかもしれませんが、頬の筋や関節、歯に余計な力が加わります。
通常上下の歯が接触しているのは、1日のうちたった15分から20分程度です。
会話をするとき、ご飯を食べるときなどにたまに接触する程度で他の時間は数ミリの隙間があいているのが普通です。
歯ぎしりや噛みしめる癖のように強い力ではありませんが、それでも余計な力がかかり続けることで、顎関節症になったり、身体が歪んだり、身体の他の部分に痛みが出たり、頭痛になったりという悪影響があります。
そして何より、歯の寿命が短くなります。
この「THC」を改善するには、自分でそれに気づくことが第一です。「あ、歯があたってるな」と気づいたらすぐに離す、力を抜く。その繰り返しで改善することが出来ます。
もちろん、整体で身体を整えたり、歯を閉じる筋や顔を緩めたりすることでも改善していきます。
【唾液の力】
普段はあまり意識されない「唾液」ですが色々な働きがあります。
①口の中の汚れを洗い流す「自浄作用」
②口の中を適切な㏗に保つ「緩衝作用」
③唾液の中のミネラル成分による「再石灰化作用」
④細菌の増殖を抑えたり、死滅させたりする「抗菌。殺菌作用」
⑤唾液中のアミラーゼでデンプンを消化する「消化作用」
⑥口の中の乾燥をを防ぎ、食べ物をかみ砕き飲み込むのを助ける「湿潤作用」
⑦有害物質を希釈し、無害化する「排泄作用」
これらすべて、「唾液」が担う働きです。
※㏗…水溶液中の水素イオン濃度を表す指標。これが7なら中性、それより大きければアルカリ性、小さければ酸性。
【甘いものは麻薬である】
私たちは「甘さ」に魅力を感じます。
なぜこんなにもたやすく「甘いもの」の罠にはまり、その虜になってしまうのでしょうか。
実は、砂糖は脳に強い影響を及ぼして麻薬のような役割を果たしてしまうのです。
お茶の水健康長寿クリニック院長の白澤卓二氏は近年、いわゆる麻薬(覚せい剤、コカイン、ヘロイン、LSDなど)を「ハードドラック」、マリファナやタバコ、アルコールなどを「ソフトドラック」、砂糖や白米などを「マイルドドラック」と分類して、いずれも依存症を引き起こす危険なものとして注意を呼び掛けています。
人はそれらを注射したり、吸引したり、飲んだり食べたりして、身体の中に入れると、何らかの「快感」が得られるわけです。
ある物質により、いったん脳の神経にいわば「快感の回路」が出来上がってしまうと、またその物質を身体の中に入れたくなります。
それがドラックによって引き起こされる依存症であって、程度の差こそあれ、基本的にはハードもソフトもマイルドも、同じような悪循環の回路を脳内に作ってしまうわけです。
【タバコを吸う人は顔を見ればわかる】
タバコを吸っている人には特有の「どす黒さ」があります。
タバコを吸っているとなぜ肌が黒くなってしまうかというと、顔の毛細血管が収縮するため、酸素や栄養素が補給されなくなり、更に老廃物や腐敗物も排泄することが出来なくなるからです。
つまり、顔の「どす黒さ」は、皮膚細胞に溜まった汚れと毒素なのです。
タバコの害というと肺への影響ばかり取り上げられますが、それと同じくらい深刻なのが、全身の毛細血管が収縮してしまうことです。
毛細血管が収縮すると、全身に血液がいきわたらなくなり、それぞれの器官の栄養補給、老廃物の除去ができなくなりその器官の機能が悪くなってしまうのです。
皮膚に現れる「どす黒さ」はたまたまわかりやすいだけで、実際にはすべての毛細血管で同じトラブルが生じているのです。
どうですか?
タバコ辞めたくなりました?
【本来の汗はにおわない】
汗の成分は、99パーセントが水で、あとは、塩分、タンパク質、乳酸である。
特に2種類ある、身体の大部分を占めるエクリン腺という汗線から出る汗は、体温調整の為に出されるもので、無臭と言われている。
だが、時間が経つと成分のタンパク質と乳酸が発酵して甘酸っぱい独特のにおいとなる。
衣服についた汗は、更に色々な菌も増殖することから、どんどん臭くなっていくのである。
なので、本来は汗をかいたらすぐにシャワーを浴び、着替えてしまうなど清潔にする工夫をすれば、汗のにおいを気にせずに生活できるはずです。
まあ、それが難しいのですが…。笑
【身体が固くなる本当の原因】
人の身体は日常の使い方がそのまま反映されます。
長時間パソコン作業をすれば、それが人の身体に影響を与え、(椅子に)座る、(モニターを)凝視する、(キーボードを)叩くという行動に伴う動き以外はどんどん失われていくのです。
つまり人の骨も筋も、刺激が入った形に変化していくということです。
今現在の身体には、それまで積み重ねてきた動きの経験が蓄積されています。
身体が固い人はそういう行動ばかりをしてきたということ。
これからはそれを意識して行動すれば、きっと身体は柔らかく変わってきてくれるはずです。
【腸内細菌に悪玉も善玉も無い】
一般に、腸内の常在菌は悪玉菌・善玉菌と分けて説明されているが、それはあくまで人間から見ての話し。
どの菌も与えられた環境下で生き延び、増殖しているに過ぎなくて。
結果として毒素が出て、人間にとって不幸な影響がもたらされたりもしますが、もともとの性質が悪であったり、善であったりするわけでは無いのです。
これは、腐敗と発酵、害虫と益虫なども同じようなことが言えますね。
それに、悪玉と称される菌でも、免疫系が攻撃を仕掛けずに腸内に住まわせているからには、全面的に悪玉とは言い切れない働きもしているのです。
【食べ物をほんの少し変える】
私たちの身体は、食べたものからできています。
なので、食べ物を変えれば身体は、確実に変わります。
身体に良いものを食べれば、身体も良くなるし、悪いものを食べていれば身体も悪くなります。
その基準を簡単に言えば、元の姿が出来るだけ見えるものを食べるということ。
例えば主食であれば、パンや麺類など小麦の姿の見えないものでなく、お米を選びます。お米も、精米してぬかを取ってしまった白米でなく、元の姿が見える玄米を食べます。
野菜や肉も同様に、加工品でなく元の形が解るものを選べば失敗はしずらいと思います。
他の食品を選ぶ時でも、ラベルを見て自分が理解できない添加物ばかりが書いてるものは、選ばない方がいいでしょう。
なぜ、元の姿の見える食品を食べた方がいいのかというと、要するに余計なものが入っていないからです。
加工された食品は、加工する際に添加物が大量に入れられているので、それらを身体に取り入れることにより、身体を悪くすることになるのです。
身体はシンプルです。
無駄なものは、極力取り込まないようにすると、必ず健康に近づくはずです。
【便秘の害】
便秘やくさくて黒い便がでるという場合、腸内には有害菌を産出する毒素(食べ物を消化した後の残りかすや菌の死骸、菌の排泄物など)が溜まっています。
この毒素がガスとして排出してしまえば、オナラがくさいだけでまだいいのですが、大腸内にはたくさんの血管があり、毒素はこの血管を通して血液中に溶け込みます。
結果的に、この毒素は皮膚に運ばれ、吹き出物の原因になったり、体臭の原因になったりするし肺に運ばれると口臭の原因にもなります。
血液は身体中を巡るので、他にも、悪影響は多々…。
だから、便を貯めないようにするのは、非常に大切なことだと思います。
【人間はもともと空腹に強く過食に弱い。】
人間が過食に弱いのは、人類の歴史からも明らかです。
人類は300万年前に類人猿から枝分かれして、人間になったとされています。
それ以降、人類の歴史は、氷河期、洪水、地震など天変地異や戦争で食糧確保に苦労してきたのです。
私たち日本人が飢餓の心配から解放されたのは、つい50年~60年ほど前と言っていいくらいです。
つまり人間は、299万9950年間は絶えず飢えの危険にさらされていたのです。
今でも、地球上の一部の地域では飢餓で苦しんでいる人たちもいます。
人類はこのような飢餓の時代を乗り越えて生きて延びてきたので、お腹のすいた状態が普通でした。
ですから、人体の機能は食糧不足でも生きながらえる機能をたくさん備えています。
いかし、過食に対する人体機能はほとんどありません。
過食は、これからの進化の課題でもあり、今のところは個人個人が食生活を気をつけていく必要があるのです。
【上肢(腕)にも姿勢保持機能がある】
上肢の重さと、上肢がクルマ社会や機械化された社会における毎日の活動と、多様に関係することを考えれば、上肢自体が姿勢保持機能を持ていることは、あきらかです。
上肢の位置や使い方は、そのまま全身に現れます。
すなわち、肘からの緊張は背中や腰にまで影響を与え、さらに肩の位置異常は肋骨や首、頭、呼吸機能にまで影響が出てきます。
【柔軟性が高い=可動性が高いわけではない】
多くの方が誤解していますが、柔軟性と可動性は違います。
可動性とは、自分がコントロールできる範囲で動かせる動きの幅のことをいいます。
一方、柔軟性とはゴムのようにテンションのある(緊張した)状態から解放すると、びよーんと張力が減少して緩くなる状態のことです。
つまり、柔軟性が高くても、その動きの幅でコントロール(可動性)することが出来なければ、不安定性だけが増してしまうのです。
身体に柔軟性はある程度必要ですが、安定性・可動性を阻害するものを過剰に求めるとケガにつながってしまいます。
結局大切なのは、柔軟性と共に必要な可動性とのバランスなのです。
【内臓脂肪を溜めないために】
人の身体には脂肪が溜まる傾向がありますが、それは動いていないとこにであって、動いているところには溜まりにくいのです。
つまり、内臓に脂肪が溜まるのは、内臓が動いていないことも大きな原因です。
では、内臓を動かすにはどうすれ良いのでしょうか。
それは、呼吸です。
呼吸をして横隔膜(ドーム状の薄い筋肉で出来た膜で胸郭と腹部を仕切っている)が上下に動くことにより、お腹の浮遊している内臓が前後左右に動きます。
横隔膜を動かすように、正しい呼吸をきちんと行えば、内臓が動き、活性化して循環器(心臓、血管など)の機能が高まり、脂肪も溜まりづらくなるのです。
体操やウオーキングをする時間の無い方は、もう一度呼吸の大事さを見直すといいでしょう。
それだけでも、いい運動になり、脂肪が蓄積することを避けられると思いますよ。
【アイシングの効能】
患部を冷やす効果は、大きく分けて2つあります。
1つは冷刺激によって神経を麻痺させ痛み物質をシャットアウトでき、鎮痛効果があること。
もう1つが、冷やすことによるリバウンド効果で血流を増やし、治癒のスピードを上げられることです。
※アイシングのリバウンド効果
身体の1部分だけが急激に冷え、その部分の血管が縮まって血流量が低下すれば、その変化を阻止する反応が起こります。
脳から全身に向かって、「血液をその部分に集めて温めなさい。」という指令が発せられ、そうして集められた血液が冷やした部分を芯から温めてくれるのです。